» パレスチナ(ガザ・西岸)

永遠に続くガザ・イスラエル戦争 男の子は「ハマス兵士になる」と答えた

 現場を見ずして記事を書くのは極めて不本意なのだが、猛毒である日本型コロナ変異株を、ただでさえ弱っているガザに持ち込むわけにはいかない。  前々回(2008年末~2009年初め)、前回(2014年)のガザ戦争の現地取材を …
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イスラエル驚愕のシナリオ 「ゴラン高原占有の正当化は西岸完全併合に道を開く」

 トランプ米統領が「ゴラン高原はイスラエルの主権下にある」と承認したからと言って驚いてはいけない。  「ゴラン高原占有の正当化は、パレスチナ自治区であるウエストバンク(ヨルダン川西岸)の併合に道を開く」…こう警告するのは …
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第3次中東戦争でイスラエル軍が使用した戦車の砲身は、半世紀経った今もシリアの方角を向いていた。=2018年5月、ゴラン高原 田中龍作撮影=

「イスラエル軍兵士、撮影禁止」法案 違反は10年以下の懲役

 イスラエル国会が、ジャーナリストによる軍兵士の撮影を禁止する法律の制定を検討している、という。英紙『インディペンデント』が27日、伝えた。イスラエルの最有力紙『ハアレツ』は社説で論評したようだ。  法案名はずばり「イス …
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実刑判決間違いなしのアップ写真。=パレスチナ自治区 撮影:田中龍作=

アラファト議長と山城議長 ジャーナリズムの差が明暗分けた

 「アラファート・イズ・イン・ライフルエリア(アラファト議長はライフルの照準器の中に入っていた)」。  イスラエル軍のレバノン侵攻を指揮したシャロン将軍(後に首相)の側近から直接聞いたことがある。話の内容はこうだ―  1 …
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壁の向こうはイスラエル。アラファト議長に似つかわしい場所に描かれた壁画だ。=ウエストバンク 撮影:田中龍作=

【パレスチナ発】「戦争を止めれば豊かになれる」女性救急隊員の夢壊した日本の安保法制

 イスラエル軍が雨あられのごとく催涙弾を浴びせ、毒ガスであたりは白く煙って視界ゼロとなる。「パン、パン」…乾いた音と共に実弾も放たれる。  バタバタと倒れる同胞たち。サイレンを鳴らして走り回る救急車。パレスチナは世界一、 …
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「また撃たれた」。救出に駆けだす女性隊員たち。=15日、パレスチナ自治区アルビーレ村 撮影:田中龍作=

【パレスチナ発】イスラエル軍、西岸でもドローン攻撃 ナクバ・大災厄の日に

 イスラエル軍は15日、パレスチナ自治区ラマッラのアルビーレ村上空でドローンからデモ隊に向けて催涙弾を撃ち込んだ。田中龍作のカメラが捉えた。地元ジャーナリストによれば、ガザ以外のパレスチナ自治区でドローン攻撃があったのは …
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女性は心配そうな目でドローンを見つめた。=15日、ナマッラ・アルビーレ村 撮影:田中龍作=

【パレスチナ発】イスラエル軍が銃口を構える国境に向け1万人が決死のデモ 米大使館移転の日

 アメリカが大使館をエルサレムに移転した14日、パレスチナ自治区のヨルダン川西岸とガザでは、1万を超す人々が、イスラエル国境に向かってデモ行進した。イスラエル軍が銃口を向けて待っていることを百も承知で国境に向かったのであ …
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イスラエル軍は丸腰のデモ隊に連射してきた。白く煙っているのは催涙ガス。=14日、西岸側イスラエル国境 撮影:田中龍作=

【パレスチナ発】政治家たちも蜂起 50m挟み白兵戦

 この日もアルビーレ村にイスラエル軍が侵攻してきた。村はユダヤ人入植地に隣接し、ウエストバンクの交通の要衝だ。C地区と呼ばれ、イスラエル軍の完全コントロール下にある。  イスラエル側から見ればパレスチナ住民の抗議活動は、 …
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古タイヤはワゴン車でピストン輸送されてくる。黒煙が立ち上りイスラエル軍の視界を遮った。=11日、ヨルダン川西岸 撮影:田中龍作=

【レバノン・シリア国境発】臨戦態勢のイスラエル軍 住民は自宅にシェルター

 安倍首相のJアラートとはまったく違う。イスラエル空軍が8日夜(現地時間)、シリア領内にあるイランの軍事施設を攻撃したことを受けて、田中は翌9日朝、ゴラン高原に向けて車を走らせた。  レバノン、シリア国境沿いにあり、両国 …
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旧式(廃車か?)だがイスラエル軍の戦車は砲身がシリアを向いていた。=9日、ゴラン高原 撮影:田中龍作=

【パレスチナ発】イスラエル軍は突然やって来て「72時間以内に家を壊せ」と命じた

 トランプ米大統領がイスラエルの首都と認定するエルサレムの北端に隣接するカランディア村(人口1,300人)。れっきとしたパレスチナ人の村なのだが、イスラエル軍の完全コントロール下にある。  2006年、イスラエルは壁を作 …
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息子夫婦のために建ててやった「離れ」を自ら壊さなければならなかったシャハームさんは悲嘆に暮れていた。次は「母屋」も壊さなければならない。=8日、カランディア村 撮影:田中龍作=