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【香港発】「悪魔」の林鄭長官、市民と初の対話集会 今回も騙し討ちで逃走

 林鄭行政長官は中国との板挟みに苦しむような体温のある人物ではなかった。日本マスコミの意図的なミスリードだろうか。  林鄭長官が26日夕、市民と初の対話集会を持った。抽選で選ばれた150人だけが参加を許された。  「対話 …
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「人の顔をした獣」。林鄭長官のキャラをよく表したポスター。=26日夜、エリザベス体育館前 撮影:田中龍作=

【香港発】デモ激化に伴い増える不審死体と行方不明 民主派震え上がらす拘置所の闇

 香港市民をいま不安に陥れているのが、増える一方の不審死体と行方不明者だ。  反政府デモが始まった6月以降、目につくようになり、デモが激化した8月から急増した。人権団体の調べによると、8月以降15~20体もの不審死体が発 …
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遺体が漂着した海岸の公園には白菊の祭壇が設えられた。黒マスク姿で慰霊する若者が目立った。=24日夜、TsuenWan 撮影:田中龍作= 

【香港発】内部告発 「残忍な香港警察」は偽装した中国人民解放軍だった

 香港のデモで残忍な逮捕劇を繰り広げているのは、中国人民解放軍や同軍系列にある武力警察であることが分かった。香港警察関係者が田中に明かした。 人民解放軍による武力鎮圧はすでに始まっていたのだ。  以下、香港警察関係者の話 …
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誰が香港警察なのか、誰が中国人民解放軍なのか。部外者は区別がつかない。=21日、元朗 撮影:田中龍作=

【香港発】中国返還後、凶暴化した警察への恐怖と憎しみは尽きない

 九龍半島の繁華街、旺角の警察署前にまた抗議の民衆が押し寄せるようになった。  22日夜、デモ隊は機動隊に蹴散らされながらも、2度にわたって警察署そばの交差点にバリケードを築いた。何者かがガソリンを撒き火を着けた。  燃 …
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2階建てバスの乗客は燃え盛る炎に驚いたようすだった。=22日夜、旺角警察署そば 撮影:田中龍作=

【香港発】「警察から学生を守れ」デモ隊救出、送り届けの車 同乗記

 自由を守るために香港人はここまで助け合うのか。そう思わずにはいられなかった―  デモに参加し警察に追われる若者を、現場で救出し、彼らの家まで自家用車で送り届けるボランティア集団がいる。  田中は21日夜、その車に同乗し …
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デモ現場から無事救出された学生。=21日夜、元朗 撮影:田中龍作=

【香港発】人間の鎖 中高生「私たちの歴史が消されるのがイヤ」

 デモの最前線に立つのは、最も追いつめられている世代だからだろう。  香港ではほぼ毎日、どこかで中高生(※)たちが人間の鎖を作り、中央政府に抗議している。(※香港は中学校が6年まで。日本の制度で言えば、中高生)  20日 …
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中高生たちは革命スローガンを幼さの混じる声であげながらヒューマンチェーンを作った。=20日夕、荃灣 撮影:田中龍作=

【香港発】デモ隊が目指す中国支配の拠点

 無許可デモの終着点にしてクラッシュの最前線になるのが政府本部庁舎と中国人民解放軍・駐香港基地前だ。両施設は中国支配の拠点であり象徴でもある。  2つの建物は御覧のように事実上隣り合っている。50mと離れていない。  政 …
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左の建物が中国人民解放軍・駐香港基地。右が政府(香港政庁)本部庁舎。=19日、金鐘 撮影:田中龍作=

【香港発】仲間を逃がすため 血みどろ、ペッパースプレーで逮捕の男性は19歳だった 

 15日夜、警察に追われていたデモ仲間を逃がすために機動隊に1人で殴りかかった男性がいた。反撃に出た機動隊は青年が血まみれになるまで警棒で殴り、ペッパースプレーを噴き付けた。失神するほど痛いはずだ。  男性はあげくに逮捕 …
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大勢の支援者が岳義士のポスターを掲げて一時保釈を待った。=17日午後4時過ぎ、東区法院前 撮影:田中龍作=

【香港発】母親「息子は香港を守っている」 対中国抵抗闘争の戦士は尽きない

 デモは「表現の自由」の真骨頂でもある。6月に200万人、8月に170万人デモを主催した民陣(民間人権陣線)のデモ申請を香港警察は認めなかった。  それでもデモを掛けるのが香港市民だ。香港人が口癖のように言う「フリーダム …
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この後、政府のバリケードが炎上した。=15日、金鐘 撮影:田中龍作=

【香港発】デモ隊の少年「今やらないと次はない」 パレスチナ化する対中国抵抗運動

 デモ隊が築いたバリケードに向かって、機動隊は情け容赦なくビーンバッグ弾や催涙弾を撃ち込んでくる。「ドーン」。ビーンバッグ弾が重低音と共にバリケードに命中した。  機動隊に最も近い場所であるため、逮捕される確率も高い。バ …
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機動隊に向けてゴム銃を引く少年は15歳だった。パレスチナと錯覚した。=8月26日、Tsuen Wan 撮影:田中龍作=