2019年7月の参院選挙で広島県選挙区から立候補し、公選法違反で逮捕起訴された河井案里側に自民党から1億5千万円が振り込まれた際、そのうちの500万円は官房機密費だった―
市民団体の「自民党のウラガネ・脱税を許さない会」が、きょう31日、菅義偉元官房長官を業務上横領の疑いで東京地検に告発した。
告発状によると内閣官房機密費の使用目的は①「政策推進費」、②「調査情報対策費」、③「活動関係費」。
「国政選挙における自民党候補者の選挙運動費用」は上記3つのいずれにも該当しない。
つまり河井案里陣営への支弁は、内閣官房機密費の目的外使用であり、趣旨目的に背いて官房機密費を費消したのは業務上横領にあたる。
ブラックボックスの中にあった官房機密費が裏金とともに選挙のために使われていたのである。
「自民党のウラガネ・脱税を許さない会」は、併せて裏金議員14人を脱税(所得税法違反)の疑いで告発した。
うち10人は2度目となる。1度目は東京地検が受理しなかったためだ。
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