友人でもあるガザのジャーナリストと連絡が取れた。
「通信事情が悪いんだ」と言いながらも「ガザが数日中( in a few days)に開くかもしれないよ」と語った。きのう7日のことだ。
パレスチナ側に2,000人を超す死者が出た2014年のガザ‐イスラエル戦争で、共に死線をかいくぐった仲だ。
ハマス高官と話ができ、ヨーロッパの某大手通信社の契約記者でもある。ハマスの本気度と欧米が描く構図を知ったうえで田中に「ガザが開くかもしれない」と明かしたのである。
天井のない監獄といわれるガザが監獄でなくなるのだ。友人の嬉しそうな顔が浮かんだ。不憫だった。
田中はパレスチナの現地から伝えようと飛行機のチケットを購入したが、フライトはキャンセルとなった。
ハマスあるいはイスラム聖戦がフェンスを突き破ってイスラエル側に出て、精強なメルカバ戦車を鹵獲した場面をBBCが伝えている。
イスラエルのネタニヤフ首相は「ハマスの潜伏先を瓦礫にする」と強気だ。
ハマスとてイスラエル側に侵攻すれば一網打尽だ。覚悟のうえでの突入だろう。
血で血を洗う抗争を続けてきたイスラエルとハマス。見たくもない最終戦争となる恐れがある。
~終わり~
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