インスタントラーメンの主力製品がまた値上がりした。
先週くらいまでは店頭に並ぶ5食の袋めんが税抜き価格400円台後半だったのだが、昨日確認したら税抜き539円と遂に500円の大台に乗ったのである。
帝国データバンクによると年内に値上げが予定される食品は3万5千点にのぼるという。見渡すかぎりの食品、特に加工食品が高くなるのだ。いや、既になっている。
値上げが続くなか、季節は確実に夏に突入した。1分も歩けばフラフラになるような連日の炎天下、ラーメンや白飯に食欲が湧かなかったらどうするのか。
パンを食べればいいではないか。都内のあるスーパーチェーンでは毎水曜日が「パン3割引きの日」。
筆者が訪れたのは午後1時という最も暑い時間帯だ。脳天を焼き焦がされるほどの灼熱地獄に耐えながらスーパーまで足を運んだ。
炎天下、客はひきもきらない。1.5斤のパンを3個もカゴに入れる人、惣菜パンをいくつかつかんでレジに急ぐサラリーマンがいた。
手押し車につかまりながら、売り場を右往左往するお年寄りもいた。レジには行列ができていた。
普段の2、3倍は多く入荷したこれらのパンが夕方にはほとんど無くなってしまう。だから昼の暑い時間帯でもいち早く買おうと人が集まるのだ。
この日、ラーメン売り場に全く客がいなかったのは言うまでもなかった。
~終わり~
◇
【読者の皆様】
お一人がひと月に一度だけ、五百円を寄せて下されば、『田中龍作ジャーナル』は存続できます。
財政は苦しい状態が続いています。
皆様お一人お一人の五百円が田中龍作の取材活動を支えます。
↓