IAEAが今週中(29日~)にもザポリージャ原発に査察に入るものと見られる中、ロシア軍は力づくで事態を糊塗するつもりのようだ。
「原発施設および周辺に砲撃を加えているのはウクライナ軍です」と書いた署名を、原発が立地するエネルホダル住民から、ロシア軍が集めて回っているというのだ。ウクライナ版NSCが原発運営会社のエネルゴアトムに伝えた。
住民は恐怖で拒否できない。ロシア軍は住民の認識とは逆の署名をIAEAに提出する。
この先、原発周辺への砲撃が激しくなってIAEAが査察に入れなくなった時も、ロシア軍はこの「署名」を利用できる。
ロシア軍はこれまでにも原発作業員を拘束し「国連(IAEAを指す)が来ても(本当のことを)言うなよ。言ったら核燃料プールに叩き落とすぞ」などと脅迫したことが明らかになっている。エネルゴアトムが確認した。
ロシア軍の見え透いたウソをIAEAは織り込み済みである。信じるのは日本の親露派メディアと一部の国会議員くらいだろうか。
~終わり~
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読者の皆様。
ロシア軍の人質となったザポリージャ原発にIAEAが査察に入れるのか。今週は大きな山場を迎えます。
田中は最悪の事態に備えウクライナに踏み留まっていますが、滞在費や人件費がかさんでいます。
ご支援何とぞ御願い申し上げるしだいです。
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