頭が腸ねん転になりそうなくらい分かりにくい話だ。
まずは、きょう25日の出来事からリポートする。
東京12区内有数の繁華街である赤羽で、岡本みつなり候補(公明公認、自民推薦)と池内さおり候補(共産公認、野党統一候補)が、街頭演説をした。同選挙区は最後の最後まで予断を許さない激戦が続く。
岡本陣営には自民党の萩生田経産相が、池内陣営には共産党の志位委員長や立憲の川田龍平議員らが応援に入った。
萩生田大臣が「共産党に負けるわけにいかない」と声を大にすれば、志位委員長は「平和と福祉を捨てた公明党に負けるわけにはいかない」と力を込めた。
『連合東京』が衆院選の東京12区において公明党公認・自民党推薦の岡本みつなり候補を支援する。デマではない。連合東京のHPを見て頂ければ一目瞭然だ。
連合は野党第一党の立憲に対して強い強い影響力を持つ。
東京12区は野党共闘のシンボルのような選挙区だ。共産党の池内さおり候補が野党統一候補として立っている。
野党共闘の名の下、数えきれないほどの選挙区で共産党に候補者を下ろしてもらっている立憲としては、本気で池内候補を応援する義務がある。
ところが立憲の最大支持母体の連合は、大の共産党嫌いだ。労働の現場で共産党系の全労連と主導権争いをしているからである。連合としては、共産党を勝たせるわけにはいかないのだ。
「池内候補一歩リード」の情報もあって焦ったのか。連合東京は、池内氏の対立候補である岡本氏(公明公認、自民推薦)を支援することになった。
野党第一党の立憲を支える連合がこのありさまだ。野党共闘が今ひとつ盛り上がりに欠けるのも妙に納得がいく。
街宣後に持たれた志位委員長の囲み会見で、田中は「連合東京が公明候補を支援するが…」と質問した。
志位委員長はムッとした表情になり「私はこれについてはコメントしません」「これについてはコメントしません」と繰り返した。
~終わり~