8月21日の夜を思い出した。横浜市長選挙の投開票日前夜を。菅首相(当時)の推す自民党候補を野党候補が破ったのだが、同日はその前夜祭だった。
「カジノにノー」「菅政治にノー」で有権者が結束し、無名の野党候補を新市長に押し上げたのである。19日公示、31日投票の衆院選挙も、有権者が結束できる大きなテーマがある。「ハゲタカの収奪を許さない政治」だ。
岸田首相は政権に就く前、新自由主義からの訣別を掲げていたが、政権に就くや、取り下げてしまった。ハゲタカは強大なのだ。
米強欲資本の手先であるジャパン・ハンドラーからハマを守ろうとする戦いになりそうなのが「神奈川2区」だ。菅前首相に岡本英子候補予定者(立憲・元)が挑む。
菅は政権末期に米国に呼びつけられた。神奈川はジャパン・ハンドラーとの関わりが指摘される小泉進次郎、河野太郎の選挙区だ。2人だけでは心許ないと見た米金融資本が、菅をお目付け役に据えるつもりなのだろう。
横浜市長選挙で、菅の推す候補は2万票もの差をつけられて野党候補に敗れた。菅の悪政が祟ったのである。今回の衆院選挙も悪政への審判が下ることになる。
「港をカジノに売り渡そうとした菅を許さない。自民党は全員落とす」と決意を固めるハマのドンこと藤木幸夫氏が、岡本陣営につく。
岡本は親子3代続くハマっ子にして横浜市会議員を4期務めた。神奈川2区は米金融資本の手先とハマっ子連合の戦いとなる。(文中敬称略)
~終わり~