パンケーキ懇談会の次回開催を諦めたスガ首相が新たな記者懐柔策を編み出した。その名も「グループインタビュー」。
幹事社1社につき1名のみとの質疑に応じるという珍妙なスタイルだ。きょう5日夕方、日本のどこかであった。時間はわずか28分。
フリーランス記者の畠山理仁氏が抽選に当たり、グループインタビューの音声だけ聞ける幸運に浴した。以下、畠山氏の証言にもとづく―
スガ首相と思われる人物の音声を畠山氏が聞いた場所は首相官邸。
スガ首相と思われる人物が、幹事社と思われる人物たちとグループインタビューを持った場所は秘密だった。官邸広報室は「言えない」と答えたという。
ものまねの名手コロッケがスガ首相の声をマネ、劇団員たちが記者を演じれば済む。
質問は全部で15問。
北海道新聞の記者と名乗る人物が「学術会議人事」について質問した。
スガ首相と思われる人物は「法にもとづいて内閣法制局にも確認の上で判断した」と答えた。紋切型の答弁は官房長官時のスガ氏とよく似ている。
読売新聞を名乗る人物は「高支持率の手ごたえ」と「デジタル庁の開設」について質問した。
読売にヨイショ質問をさせる・・・なかなかの設定である。
スガ首相は充分にてなずけていて、パンケーキを一緒に頬張る内閣記者会とでさえ、記者会見を開きたくないようだ。
ホントにあったのかさえ分からない「グループインタビュー」。この手を使って任期いっぱい会見から逃げ回るつもりなのだろうか。
~終わり~