「いつ(米国の)植民地をやめるんですか」。山本太郎議員の追及(8月19日参院安保特委)で、アメリカがこの国の基本政策を決めていることが、改めて公知の事実となった。
日本の自主独立を目指す民族派右翼が、きょう、安保法案の廃案を訴えて安倍首相の私邸(渋谷区富ヶ谷)にデモをかけた。(主催:対米自立・民族自決デモ実行委員会)
官邸前で訴えても記者クラブと寿司屋に出かけて不在であるため安倍首相の耳に届かないからだ。
一水会の木村三浩代表は、きょうのデモの意義を次のように語った―
「アメリカは無謀なイラク戦争でガタガタになった。その総括もせずに日本に肩代わりさせようとしている。安倍さんはそれに乗ってはならない」。
日の丸を翻しながら行進するデモ隊のコールが渋谷の高級住宅街に響いた。
「米軍の傭兵に直結する安保法案を廃案にせよ」「国民の声を聞かない安倍首相は辞任せよ」・・・
安倍私邸につながる路地の入口にはバリケードが築かれ、制服警察官が立ちはだかった。
「日本を対米隷属国家たらしめる安保法案は廃案にせよ」「安倍は辞任せよ」・・・声は数十m先に住む安倍首相の耳まで届いただろうか。
「日本を取り戻す」という安倍首相の政策は、日の丸を掲げている人々にも支持されていないのである。
~終わり~
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