安倍政権がゴリ押しする戦争法案に反対するコンサートが、12日夜、渋谷スクランブル交差点前で開かれた。(主催:WORLD PEACE FESTIVAL)
DELI がラップに
オーサカモノレールがファンクに
AFRAがボイスパーカッションに
「反戦と平和」のメッセージをのせて歌った。
「国籍、肌の色、宗教、思想すべてバラバラであったとしても『きょう楽しかったな~』っていう幸せがほしい。戦争が始まることを止めましょう」。こう呼びかけたのは、在日韓国3世の女性歌手プシンさんだ。
♪もしここが戦場ならば、君を思うよ。
もしこの声が届くのなら、君の名前を呼ぶよ♪
プシンさんのハスキーな歌声が夜空に切なく響いた。
会場を訪れた男性(20代)は「デモは苦手だった。ダサイなあと思ってたから。でもこのフェスはかっこいい」と言って顔をほころばせた。
聴衆が手にする「9条うちわ」がリズムに揺れた。歌詞に政治にからんだ硬いメッセージが含まれていても、人々は酔いしれた。
ラッパーで松戸市議のDELI氏は、コンサートが始まる前、筆者のインタビューに「音楽は世界を変えるのではなく人々の世界観を変える魔法だ」と話した。音楽の効果は絶大だったようだ。
三宅洋平氏は原発から海を守ってきた祝島の漁師の話を踏まえながら訴えた―
「人間も(海と)同じく生態系を守る必要がある。憲法9条は守るべき・・・(中略)丸腰は最強の武器になる。アメリカが憲法を作った?上等じゃないか・・・」
DJ沖野修也氏が最後をしめくくった―
「平和があるから音楽を楽しめる。この国は政治家のものでもない、大企業のものでもない、官僚のものでもない、みんなのもの。日本はあなた達のものです」。
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