時間をかければ黒が白になるとでも思っているのだろうか? 日数を費やせば違憲が合憲になると考えているのだろうか?
妄想に凝り固まった安倍首相が、戦争法制を成立させたい一心で国会の会期を大幅延長した。これに反発を強める市民3万人(主催者発表)が今夕、国会を包囲した(※)。
元々、国会はきょう6月24日が会期末だった。会期延長で無駄に税金を使われて、戦争に巻き込まれたのではたまったものではない。怒れる市民たちが続々と詰めかけた。
国会議事堂正門前は参加者で一杯になり身動きが取れないほどだった。
山本太郎議員はステージに立ち「夏休みを奪われたのは悔しいが、延長された95日間、安倍政権を攻めることができる」と訴えた。
包囲行動の始まりが午後6時30分だったこともあり、勤め帰りのサラリーマンが目についた。
通勤カバンを手に提げた男性(30代)は厳しい表情だ。「どんなに(会期を)延ばしても戦争に反対する気持ちは変わらないだろう」と話した。
40代の男性(会社員)は「いたずらに延ばしてもダメなものはダメ。これからの世代に戦争に行かせたくない」とキッパリ。
77歳の男性は憤懣やるかたない、といった表情で語る―
「(会期延長で)理解は深まるどころか、ますます安保(法制)がおかしいと国民が気づき始めた。だからこんなに人がいる。集団的自衛権云々よりも憲法がなくなってしまう」。
理解不能な政府答弁をこれから95日間、聞かされる。憲法破壊の独裁はさらに深化するだろう。安倍首相は国民を怒りと混乱と絶望の淵に追いやってどうしようというのだろうか。
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※主催
「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」
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