パワハラや贈答品のおねだり疑惑で議会の不信任を受け、失職した斎藤元彦前兵庫県知事。
その前知事も含めて7人が立候補した出直し県知事選挙は17日に投開票が迫った。
ネットが選挙を席捲していると聞き、田中は押っ取り刀で兵庫県まで駆け付けた。マスコミ不信とも相まってネットが実力以上の効果をもたらしているのだ。
7月の東京都知事選挙で無名ながら165万票を集めた石丸伸二・前安芸高田市長を反射的に思い出した。
ネットで煽られ誘導される選挙は危険でさえある。有権者が雰囲気に流されて投票してしまうからだ。
斎藤候補(前知事)は石丸氏のように構文はない。過去の実績や政策を何の抑揚もなくツラツラと述べるだけだ。
西宮市の甲子園球場そばであった街宣には驚くほどの数の聴衆が集まった。「これが連日マスコミで叩かれていた候補者なのか?」唖然とするほどだ。
メリハリのない斎藤候補の演説が終わって街宣現場を後にすると、インフルエンサーの立花孝志氏(NHK党)がマイクを握った。聴衆はほぼそのまま残った。
立花氏が斎藤氏を持ち上げ、ライバル陣営を貶めると会場は沸いた。インフルエンサーはネット上の空気を膨らましたのだ。危険な兆候である。
~終わり~
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レバノン取材の大借金を抱えたまま、無謀にも兵庫県知事選挙に来ました。