
イスラエルのドローンに暗殺された男女を乗せていた車。損傷は見当たらない。タイヤがパンクしている程度だ。=19日、ベイルート北郊外 撮影:田中龍作=
日本時間の19日午後4時ごろ、ベイルート北郊外のハイウェイで男女2人を乗せた乗用車にイスラエル軍のドローンが襲いかかった。
ドローンは攻撃対象をヒットする時、高度を下げる。草刈機のエンジンが耳元で唸るような音になる。
襲われていることに気づいた2人は車から降りて逃げ出した。そこにドローンが対人ミサイルを見舞ったのである。計2発。「一人一殺」ではないが、「1発1殺」である。

タイベックは鑑識課員。すぐ後ろにあるのが男女を乗せていた車。=19日、ベイルート北郊外 撮影:田中龍作=
現場には爆撃痕のような物は見当たらない。2人を乗せていた車のタイヤがパンクしているくらいか。
イスラエルの暗殺技術の高さには驚く他ない。
レバノン保健省は2人の死亡を確認したが、名前は明らかにしていない。ドローンから狙われていることに気づくこと自体、堅気の男女でないことは確かだ。
折しもイスラエルではネタニヤフ首相の私邸にヒズボラのドローンが攻撃を仕掛けており、両者の緊張はさらに高まることが予想される。

レバノン軍3個小隊が現場の警備にあたった。=19日、ベイルート北郊外 撮影:田中龍作=
~終わり~
【読者の皆様】
大借金をしてレバノンまで来ております。
アラブの民を虫けらのように殺し、国連軍まで攻撃するイスラエルの狂気を見届けたいのです。
しかし滞在資金が底を突きかけています。