投票日まであと5日。蓮舫候補は今夕、江戸川区西葛西で街頭演説をした。
人間の血が通っていない小池都政を打ちのめして、政治に人間の体温を取り戻そうとする蓮舫候補。
30分以上も前から彼女の話を聞きに街宣会場に来る有権者は珍しくない。聴衆の目が真剣だ。
庶民は高い税金と保険料を搾り取られるばかりで、小池都政の恩恵を受けることはない。
蓮舫候補は「最もやらせていただきたいのは、少子化対策」と切り出した。
これこそ日本が抱える最大で喫緊の課題だ。だが自公政権は「少子化対策」と言いながら、子を産む前提となる結婚なんて夢のまた夢のような社会にしてしまったのだ。
最大の原因は不安定雇用である。
蓮舫候補は「不安定雇用を解消するため、都の専門職から非正規職員の待遇改善をする」と公約に掲げている。
仮に運よく結婚できて子供を産んだにせよ、苦しい生活が待ち受けている。資料を読む能力に長けている蓮舫候補は、街宣会場に合わせてピタッと照準を合わせてくる。
「江戸川区は子供を持つことが負担になる。国保は江戸川区が日本で1番高いんです。中学生で最大の保険料1年間で69,000円です。子供がいればいるほど、家計の負担、家計を直撃する」。
江戸川区内の主婦はハイタッチで街宣会場を回ってくる蓮舫候補に直訴した。「都政が変わったら3人目を産みます」と。
蓮舫候補は「頑張って」と応じた。目は「うん、わかった」と語っていた。
田中は直訴した主婦に話を聞いた。
「子どもが大きくなった時に幸せな社会になっているか。2人目を産んだことさえ後悔している」。彼女は迷わず蓮舫候補に投票するという。
絶望しかないような社会にしたのが政治なら、それを改善するのも政治だ。
社会が崩壊しつつある今、選挙の役割は途轍(とてつ)もなく重い。
~終わり~
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