これが日本のど真ん中の地方議会なのか? 自分の目の前にあるのは、どこかの独裁国家の議会ではないのか。幾度も目をこすり、耳の穴をかっぽじった。
きょう25日、開かれた千代田区議会臨時会―
「千代田区の樋口区長が小池都知事の学歴詐称工作に関わっていたのではないかとする疑惑について区長本人から説明を求めたい」との決議案を3人の議員(無所属2名、立憲1名)が、提出しようとした。
千代田区議会規則によれば定数(25)の12分の1以上あれば議案提出が可能とある。3名なので立派に議案提出できるのである。
小枝すみ子議員(無所属)が、定石通り議会運営委員会にかけたところ、議長や委員長らから「緊急性がない」などという理屈をつけられ、臨時会の議題として上程することすら見送られた。
ベテラン(9期)の小枝議員は、過去にもさまざまな案件が臨時会に議題としてかけられており、緊急性との判断は議員の考えによることを知っている。
志を同じくする岩田かずひと議員が、窮余の一策として本会議の場で動議を出した。
岩田議員が「小池知事の学歴詐称隠ぺい工作に樋口区長が関わったのではないかと報道されたことについて・・・」と動議を述べていたが、途中で秋谷こうき議長が「提案理由の説明はお控え下さい」と制止した。
議長は「樋口区長の『月刊誌記事』に関する決議を審議することについて」と称して採決を取った。「樋口区長の工作疑惑」とは一切言わず「月刊誌報道」として矮小化したい議長の意図が見え見えだった。
採決の結果、疑惑解明は圧倒的多数で否決された。疑惑解明を求める区民の声は葬り去られたのであある。傍聴席からは溜め息が漏れた。
議会に先立つこと3時間前、区立公園のリニューアルオープンがあり、樋口区長が視察のため公園を訪れた。
田中がカメラを向けたところ区長は「写真は止めて下さい。広報を通して下さい」と拒否してきた。
公人それも首長が公有地を視察しているのである。取材拒否の姿勢まで師匠の小池知事とよく似ていた。
~終わり~
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