【パレスチナ報告】 救急車空爆 「動いている物は何でも撃て」の恐怖

アルシーファ病院前では、負傷者が救急搬送される度にカメラマンが殺到する。ハマスといえども武器弾薬を搬入できるだろうか。=2014年、ガザ・アルシーファ病院前 撮影:田中龍作=

 ガザでイスラエル軍が救急車を爆撃し多くの死者を出したことは、田中もX(旧ツイッター)で伝えたが―

 救急車が爆撃されたのは、5万人もの避難民がひしめくアルシーファ病院前であることが分かった。BBCが報じた。

 イスラエル軍は「救急車がハマスの戦闘員と武器弾薬を運んでいたため爆撃した」と主張する。その一方で爆撃場所は明らかにしていなかった。

 アルシーファ病院前は欧米の報道機関と契約する現地記者が陣取る。BBC、CNN、ロイター・・・我が友人もその一人だ。

 ハマスが戦闘員や武器弾薬を搬入してくれば、世界を代表する報道機関のジャーナリストに目撃される。イスラエルの主張には無理がある。

イスラエル軍が救急車を空爆するのは、ガザ戦争では日常茶飯事である。=2014、ガザ 撮影:田中龍作=

 2008‐09年戦争の際、ハマス系の報道機関に勤める青年は「移動の手段は徒歩だ。バイクや車を使うとJewish Military(イスラエル軍)から爆撃されるからね」と明かしてくれた。

 ガザ北部では普通の乗用車がイスラエル軍に砲撃される惨事も起きている。もはや「動くものは何でもハマス」「動く物は何でも撃て」の世界に入ったようだ。

 救急者への爆撃に国連のグテーレス事務総長は「恐怖を覚える」と述べた。

  ※
田中は人類史に残る大虐殺が起きる恐れのあるガザを取材するためにパレスチナに赴きました。

危険手当を伴うためにドライバーに日額1千ドル(約14万円)も払わなければなりませんでした。

飛行機代、ホテル代ですでに借金まみれとなっており、そこに巨額の取材費がのしかかります。

御支援(カンパ)何とぞお願い申し上げます。
連絡先:tanakaryusaku@gmail.com

田中龍作の取材活動支援基金

■郵便局から振込みの場合

口座:ゆうちょ銀行
記号/10180 番号/62056751

■郵便振替口座

口座記号番号/00170‐0‐306911

■銀行から振込みの場合

口座:ゆうちょ銀行
店名/ゼロイチハチ・0一八(「ゆうちょ銀行」→「支店名」を読み出して『セ』を打って下さい)
店番/018 預金種目/普通預金 口座番号/6205675 口座名/『田中龍作の取材活動支援基金』

■ご足労をおかけしない為に

ゆうちょ銀行間で口座引き落としができます。一度窓口でお手続きして頂ければ、ATMに並んで頂く手間が省けます。印鑑と通帳をお持ち下さい。
記号/10180 番号/62056751 口座名/タナカリュウサクノシュザイカツドウシエンキキン

連絡先
tanakaryusaku@gmail.com
twitter.com/tanakaryusaku

パレスチナ(ガザ・西岸)