1日、次期衆院選に大阪1区から立候補予定の八幡愛氏(れいわ新選組)の車両が、大阪市内で何者かに襲われ、後部窓ガラスが粉々に割れた。
幸い八幡氏は乗車しておらず、スタッフにもケガはなかった。大阪府警は器物損壊の疑いで捜査を始めた。
割られた窓ガラスの真横には山本太郎代表の顔写真が大きくプリントされており、襲撃は同代表への威嚇とも取れる。
事件を受けてわいわ新選組は7日に大阪で予定していた集会と9日に神戸で予定していたデモと集会を中止した。
全国各地で展開してきたデモ、集会はれいわの政策をアピールする絶好の機会だった。特にデモは生活苦にあえぐ人々の怒りを反映し、殺気を感じさせるほどの迫力だった。
支持を伸ばしたれいわは世論調査で野党第一党の立憲民主党に迫る結果を出すこともある。
コテコテ自民党系のジャーナリストが、れいわの動向をめぐって頻繁に探りを入れてくる。選挙や政局への影響が小さくないからだ。
不謹慎を恐れずに言えば、八幡氏の車両襲撃は伸長するれいわへのテロである。効果は十分だった。
山本太郎は初当選から間もない2013年秋、園遊会で天皇陛下(現・上皇陛下)に子どもの被曝を憂う直訴状を手渡したことで右翼に狙われた。
制服私服の警察官約50人が警備するなか山本が街頭演説し、右翼の街宣車が出没することもあった。
それでも山本は脅しに屈することなく防刃下着を着用しながら街宣活動を続けた。屈しなかったから今のれいわ新選組がある。
~終わり~
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