「戦争のために保険証を奪うな」。医療介護の現場で働く医師・看護師・事務員ら(※)が、13日、厚労省前で声をあげた。
マイナ保険証を国民に押し付けようとする政府・財界の圧力を日常業務のなかでヒシと感じている医療労働者の話を聞くため、田中は厚労省前まで出かけた。
「マイナ保険証は廃止」「戦争のために医療を奪うな」・・・旗が林立するなか医師や看護師がマイクを握った。
厚労官僚の耳にはどのように響いたのだろうか。
田中はデモの後、彼らから話を聞いた。
老医師の言葉は耳に突き刺さった。
「戦争は医者から動員する。731部隊がそうだった」「これまで病歴や投薬歴は病院で止まっていた。ところが今度(マイナ保険証)は我々が患者の情報を国に渡す」。老医師は悔しそうに語った。
病気を理由にした徴兵逃れは難しくなる。何年も前から疾患がなければ「戦争に行きたくないので俄かに病気になったんだろう」と政府から追及される。
マイナカードから個人の読書傾向などを把握し思想統制の道具にすることも可能だ。政府・財界がマイナカードを完全強行するために保険証を人質に取った理由がこんなところにも見える。
看護師と病院事務員は「(政府・財界は)何としてでもマイナ保険証を強行するつもりだ」と異口同音に語った。
(※)
医療介護福祉労組連絡会
~終わり~
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