子育て中の主婦は「橋本やすこ（写真・手前）さんが区長になってくれたらいいなあって本当に思っています」とスピーチした。＝17日、北区東十条商店街 撮影：田中龍作＝
東京23区内でも生活保護利用率（受給率）が比較的高い北区。決して豊かな地域ではない。なのに競うようにしてタワマンが建つ。
地価が上がれば家賃も上がる。庶民の街だった北区が、暮らしやすい地域ではなくなりつつある。
「変えなきゃいけない。区政を都政を国政を…」一念発起して北区区長選挙に立ったのが橋本やすこ候補（無所属）だ。
橋本候補は生活に困窮した人たちに無料で弁当を提供する飲食店の女将さんである。拙ジャーナルで紹介したところ大きな反響を呼んだ。
無料弁当を調理する橋本やすこ女将。＝2021年、北区赤羽 撮影：田中龍作＝
東十条商店街で橋本候補がマイクを握った―
「冷たい行政のために北区が居たくなくなる街では困るんです。安心して住み慣れた所で、親しくなった人たちと楽しみながら人生を送って頂きたい。住み続けて頂きたい」
橋本候補は無料弁当の他、子ども食堂や一人親家庭支援にも取り組んできた。経験に裏打ちされた演説には温か味があって説得力がある。
30代の主婦が “応援弁士” に立った。「子育てで悩んでいた頃、（橋本）やすこさんの言葉に救われた」と話す。
23日（投票日）は庶民が橋本候補に恩返しする番だ。
お婆ちゃんは橋本候補の手を握りしめた。頼り切っている様子だった。＝17日、北区東十条商店街 撮影：田中龍作＝
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