プーチン大統領がウクライナで軍事作戦を遂行すると発表した24日―
ロシア軍はいとも簡単にウクライナの制空権を掌握した。前項でリポートした通りだ。
首都キエフへの陸上侵攻は時間の問題だ。ロシア軍の戦車のキャタピラーが道路をえぐる音が聞こえたと思ったら、首都の中心部は制圧されているだろう。
大統領府前にウクライナ軍の装甲車が横づけにされていた。ウクライナ軍はロシア軍の前にひとたまりもないだろう。初日の戦闘を見ただけでも明らかだ。
正規軍と正規軍の戦いは早々と決着がつくだろうが、心配なのはその後である。
ゼレンスキー大統領は24日、自国を防衛する意向がある市民は申し出るよう呼び掛けた。希望者全員に武器を提供する方針である。
ヨーロッパの国々がふんだんに弾薬を供与しているが、それが市中に出回るのである。
領土防衛隊(Territorial Defense Forces=非常時の兵員13万)の隊員は少年少女兵まで「ロシア軍が侵攻してきたら撃つ」と迷わずに答える。
オッサンの隊員は「ロシア軍を殺す」と口を揃える。
ゲリラ戦になると長引く。何より夥しい数の市民が死傷する。
プーチンさん。頼むからキエフへの陸上侵攻だけは思い留まってくれないか。
~終わり~