消費税減税に向け山本太郎(れいわ代表)と共に勉強会を開くなどしてきた馬淵澄夫(立憲国対委員長)。
先の衆院選で馬淵選対の一員だった奈良市議会議員が公選法違反(買収)で書類送検された。
書類送検されたのは先月30日(火曜日)。マスコミリークは2日(木曜日)午後。立憲の役員人事が発表された日だ。
タイミングが“良すぎる”。「それをどう思うか?」盟友の山本太郎に聞いた。(6日、れいわ記者会見で)
山本は率直に感想を述べた―
「タイミングを決めるのは捜査側、権力側。打撃を加えるタイミングとしては一番良かったのではないか」
きょう(5日)付で、れいわ幹事長に就任した高井たかしは立憲在籍中の昨年4月、緊急事態宣言発令中に新宿歌舞伎町の風俗店で遊興したことが発覚し、離党に追い込まれた。
高井は消費税減税を求める立憲内の若手議員たちを束ねていた。
このため権力側に狙われたようだ。具体的には内調(内閣情報調査室)と見られる捜査機関による尾行あるいはGPS追跡で現場を押さえられ、週刊誌2誌にリークされた。
高井の件についても山本に尋ねた。山本は次のように話して自陣営を引き締めた―
「権力側には面倒くさい奴を潰そう、小さな芽のうちに摘んでおこうという気持ちがある。私たちは気をつけなければならない。日頃から行動は律しなければならない。
高井たかしは(在籍中)立憲の中で消費税減税を広めたり、山本太郎と連携したりした。消費税を減税したくない人たちにとっては鬱陶しい動きをしていたということは事実だ。
いろんな横槍を入れられたとしても、乗り越えられるものを日頃から身につけておかねばならない」。
法人税引き下げの穴埋めに増税される消費税。この国を支配する経団連を儲けさせるために貧乏人が犠牲になる苛酷な税制である。
廃止も含めて消費税減税を唱えれば、体制に異を唱えることになる。絶えず捜査機関に狙われる運命にあることは、火を見るより明らかだ。
(文中敬称略)
~終わり~