
野党合同で外務省、防衛省から事情を聴いた。=2日、衆院第4控室 撮影:田中龍作=
日本大使館員12人は、カブール陥落翌日の16日、警備会社が用意した車両に分乗し、米軍ヘリに守られながら空港まで辿り着いた。きょう2日、開かれた野党合同ヒアリングで、外務省中東2課が明らかにした。
同省によると岡田隆駐アフガニスタン大使は、カブール陥落当日、トルコのイスタンブールにいた。現在はカタールのドーハにいるようだ。
大使館のアフガニスタン人スタッフや在留邦人、合わせて約500人は現地に取り残されているもよう。
太平洋戦争末期の満州と同様である。ソ連軍が侵攻してくると、関東軍は満蒙開拓団などの日本人非戦闘員を残して、我先に逃げた。
邦人や協力者を置き去りにし政府関係者が先に脱出する・・・日本の伝統芸とはいえ、何のために税金を払っているのか分からなくなる。
置き去りにされた現地人協力者の身の安全を考えれば、人道上の問題でもある。

米軍統治下でも街はどこか物騒だった。両替商は武装ガードマンに守られながら営業していた。=07年、カブール 撮影:田中龍作=
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