日本の繁栄を象徴していた銀座(東京都中央区)。そのすぐ南隣の築地で、きょう5日、食料配布が行われた(主催:民青同盟)。
主催者によると「富裕層の多い中央区で食料配布してどうするの?」という疑義が仲間うちから出た。
ところが、いざ配布してみると1時間で20~30人がライスやレトルト食品などを受け取りに来た。(過去の実績)
貧困層が広がりを見せる時世にあって、中央区だろうが、食うに困る人々はいる。
同じく中央区の晴海では、電気や水道を止められ追い詰められた末に、娘(54歳)が母親(84歳)を殴り殺し、娘は衰弱死する、という事件が起きた。築地のもうひとつ南隣が晴海である。
田中も中央区に住んでいるが決して富裕層ではない。拙宅は築46年のオンボロマンションだ。
きょう5日の食料配布も築地川公園であった。冷たい雨が降り人通りは少なかったが、学生や高齢者が食料を手にして行った。
コメを受け取った高齢の女性は年金生活者だ。「(コメの)買い置きがないから」と言いながら、玉ねぎも求めて行った。
主催者によると、高齢者や学生の他にも、子育て世代、仕事がなくなった飲食店従業員が来るという。
銀座和光から徒歩10分。都心中の都心でボランティアがコメや玉ねぎを無料で配る。これが現状だ。
この先、貧困化がさらに進んだら、戦中のように、食料は政府の配給制になるのかといえば、そうではない。そんな能力は今の日本政府にはない。
アベノマスク、定額給付金、コロナワクチン・・・数々の混乱を見れば、火を見るより明らかである。
~終わり~
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