コロナで国家が崩壊しても安泰 マスコミが支える自民党政権

柿崎明二首相補佐官。大手通信社の記者だった。マスコミと権力が表裏一体であることを如実に現した人事だ。=2020年、永田町 撮影:田中龍作=

 2007年に発覚した「消えた年金問題」で自民は下野した。発覚から2年後(2009年)の総選挙で民主党に惨敗したのである。

 選挙の街宣現場に行くと、永年自民を支持してきた人々が「今度ばかりは自民党に入れない(投票しない)」と怒る光景を幾度も目にした。

 いま日本を襲うコロナは「消えた年金」以上の国難だ。医療崩壊が避けられず、トリアージ(命の選択)も現実味を帯びてきた。

 コロナ禍は消えた年金以上に政治の責任だ。内閣支持率は急降下し、不支持率が支持率を上回る。

 それでも政党支持率において、自民は野党第一党の立憲民主を大きく上回る。下野などサラサラ心配もない。

 野党が選挙に負け続けていることもあり、自公政権は安泰だ。マスコミ(新聞テレビ)の責任も大きい。
 
 ウィルスを全国に拡散したGoToの責任を追及することもしない。無為無策に等しいコロナ対応への厳しい批判もない。

柿崎補佐官と対照的なのが望月衣塑子記者だ。官邸は政権に不都合な記者を総理記者会見に出席させない。記者クラブはそれに抵抗することもしない。=2020年9月、総裁選への立候補を表明する菅官房長官(当時)撮影:田中龍作 衆院会館で=

 自民が下野して間もない頃、武部勤幹事長(当時)が党本部前で記者団に、憤慨していたのを思い出す。「君たちが『政権交代』『政権交代』って言うからこうなったんだ」と。

 あれから12年。経営難もありマスコミは官邸にシッポを振るようになった。

 新聞が経営を優先し社会の木鐸であることを忘れた時、国家は破滅に向かう・・・きのう(12日)、亡くなった半藤一利氏の『そして、メディアは日本を戦争に導いた』(保坂正康氏との共著)は、警鐘を鳴らす。

  ~終わり~

    ◇
半藤一利氏が健在であったら、今のメディア状況をさぞかし憂えたに違いない。偉大な作家を偲び本稿を執筆した。

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