連合の事情が立憲・国民の尻を叩いた。10月解散総選挙の可能性が高まるなか、連合は各単産の組織内候補を落選させるわけにはいかない。合流した方が1議席でも多く獲れるからだ。
国民民主党関係者によれば残留する議員には「選挙を手伝わない」とまで言って、プレッシャーをかけているそうだ。ちなみにこの関係者の身近にいる議員は合流組だ。
きょう午後、国会内で立憲の枝野代表、福山幹事長と国民の小沢顧問が合流に向けて最終協議を行った。協議は立憲からの呼びかけだった。
小沢は協議後、囲み記者会見を開いた。「枝野代表から提示された新党の綱領(案)に異論はない」と協議そのものは順調に終わったことを明らかにした。
「国民の中には安倍政権、自民党政権に呆れ果てて、不安や不満が渦巻いている。自民党に代わる受け皿が必要」と述べ、合流の意義を強調した。
野党はひとつの塊になった方がいいに決まっている。果たして、離婚と再婚を繰り返す夫婦に新味はあるだろうか。
国民民主党は19日に両院議員総会を開き、合流問題を協議する。分党案もあり紛糾も予想される。
会談を終えて退出した小沢に田中はぶら下がった。
田中「弟子の山本太郎はどうなりますか?」
小沢「太郎はこっち(合流)がきっちりしてからだ。もっと勉強しなければダメだ。親の言うことはちっとも聞かないで。そう言っといてくれ」
田中「はい」
小沢は山本を合流後に呼び返すつもりなのだろうか。その顔は決して怒っていなかった。やんちゃを繰り返す教え子を心配する担任の先生のような表情だった。(敬称略)
~終わり~