
神津連合会長。立憲と国民民主に隠然たる力を持ち、安倍首相とも懇意といわれる。=26日、千代田区 撮影:小杉碧海=
労働組合の連合と立憲、国民の最高幹部がきょう26日朝、都内で会合を持った。正確に言うと連合が立憲と国民を呼びつけた。
出席者は連合が神津里季生会長、相原康伸事務局長。立憲が枝野幸男代表、福山哲郎幹事長。国民が玉木雄一郎代表、平野博文幹事長。
けさの会合の議題となったのは主に「ポストコロナ」と秋にも予想される「解散総選挙」の2件。
出席者によると都知事選挙は議題にならなかったという。だが、都知事選挙をめぐって連合幹部の胸中は穏やかではないようだ。
山本太郎が、立憲の推す宇都宮健児を上回る票を獲得するのではないか、との見立てがあるからだ。
総選挙に向けて候補者の一本化を急がないと惨憺たるありさまとなる。そんな危機感が連合をして立憲と国民民主の尻を叩かせたのである。
立憲の広報担当者によると6人で会うのは珍しい。かりに会ったとしてもクローズドだということだ。
分かりにくい人たちによる、分かりにくい会合が、都知事選の苦戦により、可視化されたということだろうか。(文中敬称略)

連合なかりせば選挙をまともに戦えない立憲と国民民主は蛇にニラまれたカエルのように小さくなっていた。=26日、千代田区 撮影:小杉碧海=
~終わり~