ゼロからこの国を作り直すチャンスがめぐってきた。
自民党も酷いが、野党はもっとどうしようもない・・・この認識が国民の頭に固定化されている。安倍政権がどんなにお粗末な政策を続けてこようが、選挙で野党に負けることはなかった。
ところがコロナ対策で政権党の自民はすっかり信用を失ってしまった。
とくに10万円給付のもたつきは、人々の死活に関わるだけに、「消えた年金問題(2007年)」以上の致命傷となりかねない。
そこに来て黒川法案の大混乱があった。自民はヨレヨレだ。
国民を糾合できる新勢力が登場すれば、自公政権をひっくり返すのも不可能ではない。救国内閣を作るのだ。
国民と対話ができ、「こうすれば皆さんの生活が楽になりますよ」と無理なく説明できる政治家がいればよい。
今それができるのは玉木雄一郎と山本太郎だろう。
大蔵省(現財務省)出身の玉木が説く緊急経済政策は、具体的でかゆい所にも手が届く。財政の現場を熟知しているからだろう。無理がない。
山本太郎は貧困の現場を歩いてきた。コロナ不況でこの先、貧困層が増えることは避けられない。
誰がどう困っているのか。どこにどんな政策を充てればいいのか。山本は手に取るように知る。1千万人を超える層が山本に救われるだろう。
玉木は5月1日の定例記者会見で、自民党議員に集団離党を呼びかけた。
これより2日前の4月30日、山本も記者会見で同じような発言をしている―
「自民党の若手や野党の良識派と一緒にやりたい」「玉木代表とは考え方が合う」と。
ある野党関係者は「2人がよく話し合ってることは確かですよ」と証言する。
玉木、山本とも根は保守だ。自民党に十分手を突っ込める。
政界を熟知する亀井静香は「右大臣玉木雄一郎、左大臣山本太郎」(月刊日本・2019年12月号)と太鼓判を押す。
小選挙区制の下で政界再編はできっこない、なんて諦めたら、アベ一派と一緒に沈んでいくだけだ。(敬称略)
~終わり~
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