自民党国会議員にとって今、一番怖いのは地元有権者の声だ。政権末期に入ったアベ晋三は、恐れるに足りない。次の総選挙まで持ちそうにないからだ。
民主党政権時の2010年、鳩山首相の辞任に伴う代表選挙があった。小沢一郎VS菅直人。勝った方が首相になるのだ。
対決は予断を許さぬデッドヒートだった。そんな中、菅を推す官僚出身の議員が内幕を明かした―
「政策は何十倍も小沢さんの方が上。でも週末、議員が地元に帰ると有権者から『小沢なんかに入れちゃダメ』と突き上げられる。仕方なく菅さんに流れる」。
結果は菅直人の勝利。マスコミが作り上げた小沢の悪役イメージが国民の頭に刷り込まれていたのだ。
地元民がどう考え、どういう行動をとるか。それが時の首相を決める代表選挙の結果を左右したのである。
地元の声は国会議員にとって絶大だ。議員はコロナで地元に帰って来ないが、事務所はあす月曜日から開く。
「黒川法案と呼ばれる検察庁法改正案に賛成したら、もう先生には投票しないからね!」
自民党国会議員の地元事務所に電話を入れよう。回線がパンクするまで。FAXも効果的だ。
~終わり~
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