香港人は日本人と違って忘れない。公の記録を隠蔽、改竄することを許さない。
8月31日、MTR太子駅構内で機動隊が乗降客を殴打し多数のケガ人と行方不明者を出した事件から3ヶ月が経つ。
事件を引き起こした警察に抗議し、記録映像全編を出すよう要求する集会が30日、太子駅前であった。
この事件で、警察は行方不明者はいないと主張する。であるなれば、駅構内の監視カメラの映像全編をMTRに公開させればよいはずだ。
ところがMTRは渋りに渋ったあげく、改竄した映像を出してきたのである。まるでどこかの国の政府のようだ。
11月は31日がないため30日に「事件から3ヶ月」の集会を催した。事件を風化させまいとする民衆の怒りは今なお凄まじかった。
太子駅前交差点にデモ隊がバリケードを築くと機動隊が出てくる→やたらと喚き散らすが得意の催涙弾は撃てない→歩道を一杯に埋めた民衆が激しい怒号を浴びせる→機動隊は引っ込む。
またデモ隊がバリケードを築く・・・これを3度繰り返した。30日23時59分の時点で催涙弾の発射は確認されていない。
これまで民衆は催涙弾を浴びせられ散々な目に遭ってきた。今では形勢が逆転した感さえある。
親中派を完敗させた選挙で、民衆が勢いづき警察を押さえ込んでいることは確かなようだ。
選挙の度に独裁政権を勝たせる日本と、決定的に違う。
~終わり~