お役所って権力者周辺にはここまで優しいんだろうか?
「安倍晋三記念小学校」への国有地払下げ疑惑で近畿財務局(財務省)と大阪航空局(国交省)は、森友学園の言うことを鵜呑みにし、8億円の値引きをしていた―
きょう民進党調査チームが大阪で行った両省へのヒアリングで明らかになった。
現在、疑惑の中心は8億円の値引きの根拠となる深さ9.9mから埋設物が出て、土の入れ替え工事が本当に行われたのかどうか、である。
「9.9mのゴミを確認したのか?」と調査チームが問いただすと、8億円の積算をした大阪航空局の役人はうろたえた。
「我々としては・・・ゴミがそこにあると調整して、現地の状況を見つつ・・・」。日本語にならない言い訳が続いた。
大阪選出の辻本清美議員が追及した。「現地に行ってどういう方法で確認したのか?要は見てないんでしょ」
国土交通省本省の役人が口を開いた。ヒアリングに提供された3月14日の現地調査写真は「財務省からもらった」と。
国土交通省本省の役人は9.9mの深さの根拠について「我々は判断したり知見したりする立場にない。ご依頼頂いたので積算した。判断する権限がない」と、責任を財務省に丸投げしたのである。
小役人は激しく突っ込まれるとボロを出した。近畿財務局は「学校の開校に間に合わない、急いでいたから」とポロリ。本音がもれた瞬間だった。安倍首相夫人が名誉校長を務める小学校への特別な配慮であることは明らかだ。
「9.9mの深さからゴミが出てきたという証拠はどこにあるのか?」「敷地のどのポイントだったのか?」「確認したのか、していないのか?」
調査チームが入れ代わり立ち代わり詰問した。財務省本省の国有財産審理室長がとうとう、「穴から出てきたことを説明できる写真はございません」と明らかにした。
近畿財務局は頻繁に現地に行っていると説明した。だが、ダンプカーが行き交う状況は「承知していない。相手方(森友学園)が適当に処理している」と逃げるばかりだ。
深い箇所から出たというゴミがどこに、どのくらい埋まっていたのか。それを処理したはずの大量の土を積んだダンプカーを見たのか。今日のヒアリングでは8億円の処理費用について何一つ証拠が示されることはなかった。
最後に民進党側が「政治家の関与はないのか?」と問うと、近畿財務局は「私の知っている限りではございません」と答えた。
だが、「秘書からもありませんか?」と聞くと、出席した役人の一人は苦しそうな表情で目線を下に落とした。額にはびっしりと脂汗が浮かんでいた。政治家秘書の関与をにじませた。
~終わり~
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