オスプレイ用ヘリパッド(発着帯)建設に伴う強制排除の第2弾が、早ければ6日にも行われそうだ。
第1弾同様、本土からの機動隊車両が我が物顔で行き交っており、現場は緊張が いや増す。
第1弾は先月22日だった。本土の各都府県警から押し寄せた機動隊500人が、「ヘリパッド建設反対」の住民・市民を暴力的に排除したのである。ケガ人が続出した。首をしめられ、肋骨を折られ・・・救急搬送が相次いだ。
第2弾の強制排除が行われそうなのは、第1弾のあった「N1ゲート」の裏である(通称:N1ゲート裏)。
「N1ゲート裏」にはガードマンと沖縄防衛局の職員が24時間態勢で張り付き、それを警察車両が守る。
建設反対の住民・市民は2年前からゲートの内側にテントを張り着工を阻止してきた。こちらも24時間態勢だ。
沖縄防衛局は「ゲート『前』」で7月22日、強制排除・第1弾を行ったが、同じ日に機動隊を導入して「ゲート『裏』」をフェンスで囲ったのである。
住民・市民に対する“同時多発テロ”のようなものだ。しかもフェンスの半分以上は民間の農地に許可なく建つ。
防衛局は やり口 が汚いばかりか、違法行為もはばからない。
建設反対の住民・市民が県道の路肩に張っていたテントを、道路管理者である沖縄県に許可なく撤去した。
住民・市民の私物や全国からの支援物資も勝手に持ち去った。行政が強盗を働いているのである。
オスプレイ用ヘリパッドの建設予定地は国有林だ。国は米軍に土地は提供するが、(防衛局が)立木を伐採する場合、林野庁・沖縄森林管理署長と協議しなければならない。
ところが防衛局は森林管理署長に断ることなく立木を伐採したのである。
沖縄防衛局による違法行為を調査するために、きょうは、国会議員団が現地を訪れた。沖縄県選出の国会議員に「沖縄等米軍基地問題議員懇談会」会長の近藤昭一議員も加わった。
近藤議員が沖縄防衛局に説明を求めたところ「現地では説明できない」と拒否された、という。
法も何もあったものではない。米軍様のためなら日本の法律なんて守る必要はない ― 防衛局はこう言っているに等しい。
玉城デニー議員(衆院・沖縄3区)は「すべての国民が知らなければならない安倍政権の実態がここにある」と喝破した。
~終わり~
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