【放射性がれき焼却】 全国行脚の細野大臣、川崎で絶叫

環境省職員(腕章の男性)に面と向かって『受け入れ反対』のプラカードを掲げる住民。=18日、JR川崎駅頭。写真:筆者撮影=

環境省職員(腕章の男性)に面と向かって『受け入れ反対』のプラカードを掲げる住民。=18日、JR川崎駅頭。写真:筆者撮影=

 被災地瓦礫の受け入れを求めて全国行脚を続けている細野豪志環境相。18日は首長が受け入れを表明しているものの、住民が強く反対している神奈川県川崎市で街頭演説した。同県では横浜市の住民団体も受け入れを拒否している。

 会場のJR川崎駅頭には賛成、反対両派の市民が詰めかけ、緊迫した雰囲気が漂った。細野大臣の前座に立ったのは黒岩祐治・神奈川県知事だ。黒岩知事は昨年末、住民の合意を得ることなしに唐突に瓦礫の受け入れを表明したという経緯がある。県は焼却場を持っていないため県内の自治体に依頼する他ない。

 「瓦礫の処理を受け入れる日本の絆を世界に発信しましょう」。黒岩知事は拳を握り、声を張り上げた。顔は引きつっている。

 続いて登壇した細野大臣も絶叫調で訴えた。「被災地は大変な思いで瓦礫の処理に取り組んでいる。瓦礫を受け入れなかったら被災地の瓦礫処理は2年も3年も遅れる。異臭を放ちハエがブンブン飛んでくることを考えて下さい。被災地のために力を貸して下さい」。

 演説の節々で音のよく揃った拍手が起きた。明らかに動員だ。

 反対派住民は「放射性廃棄物を東電に返せ」「利権にまみれた広域処理反対」などと書いたプラカードを頭上にかざしている。黒岩知事、細野大臣に向けて反対派から怒号が飛んだ。「放射能を拡散するな」「詭弁だ」「恥を知れ」……

 横浜市から訪れた男性(40代)は、行政への疑問を率直に表した。「細野さんが来られると聞いたので『反対』の意志表示に来た。横浜市は受け入れを決めたわけではないのに林文子市長が『瓦礫受け入れキャンペーン』に名を連ねるのはおかしい」。

 川崎市の主婦(50代)は切実だ。「震災に遭った地方を助けたいが、放射能、アスベスト、六価クロムを一般ゴミと一緒に燃やすのは疑問。放射能が含まれている汚泥はコンテナに入れて置き放し。川崎市は説明会を開いてほしい」。

 政府や神奈川県は「国の基準値より放射能の値は低いので安全だ」として、瓦礫の受け入れに理解を求める。だが、基準値そのものが高く設定されているのである。焼却場のフィルターの安全性は全く実証されていない。

 一方で焼却すると放射能は濃縮されるというデータもある。住民の不安は増すばかりだ。事態を正確に公表しないまま「安全だ。ただちに影響はない」などと言い続けてきた政府への不信感は、容易に拭い去ることはできない。

 細野大臣は今後、名古屋、京都、大阪、福岡などでも瓦礫受け入れを求める街頭演説を行う予定だ。

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被災地の窮状を述べ情に訴える細野大臣。=写真:筆者撮影=

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