森田健作・千葉県知事が自民党の支部長を務めていながら「完全無所属」を名乗ったのは公職選挙法違反(虚偽事項の公表)にあたるとして、市民団体から検察に告発されてほぼ1ヶ月が経つ。
記者会見で追及されると「政策は自分で考えたから無所属」「支部は解散するつもりだったが多忙のため時間がなかった」などと子供だましの言い訳に終始した。
森田知事はウソつきではないだろうか?検察に告発した市民団体「森田健作氏を告発する会」が10日、JR船橋駅頭で市民に問う「シール投票」を行った。赤いシールが「ウソつきだと思う」、緑が「思わない」だ。
道行く人たちは次々と赤いシールを貼った。
「(新聞・テレビなどで)いろいろ見聞きしていてそう(ウソつきと)思うから」(30代男性・船橋市在住)
「そもそも『完全』と付けたのがいけない。口とする事が全然違う。政策が不明」(60代夫婦・船橋市)
「犯罪者レベル。大気圏から出ていってほしい」(40代女性・市川市)
「『完全』だって?冗談じゃない。騙された。『アクアラインの通行料800円』『羽田ー成田間のリニアモーターカー』もできっこない。ウソばっかし」(70代男性・千葉県内)
「ニュースで見て『隠している』と思った。ボク自身、(ライバル候補の)吉田平さんの方がいいと思っていた」(20代男性・船橋市)
赤いシールを貼る市民は、いずれも森田知事を手厳しく批判した。2時間にわたるシール投票の結果、「赤(ウソつきだ)が311票で得票率は88%」、「緑(ウソつきとは思わない)が43票で得票率は12%」となった。
この日は森田県知事の辞任を求める署名活動も行われ、223人が署名した。
「告発する会」の吉川ひろし県議会議員(無所属)は「こうして運動を続けることが検察へのメッセージとなる。(捜査が不発に終わっても)森田知事はでたらめな政治ができなくなる」と力を込める。
森田知事をめぐっては、パチンコ台に自身(テレビドラマ「俺は男だ」の主役)の写真を登場させることでパチンコメーカーから著作権料・肖像権料を得ていることが、批判の的になっている。違法性はないが、知事ともあろう者がギャンブル業者のお先棒を担ぎ、私腹を肥やすのである。
モラルや資質に疑問符が投げかけられる知事を持つのは、千葉県民の不幸ではないだろうか。