16日、札幌駅前。山本太郎の街頭演説が始まる1時間も前から会場にたたずむ夫婦(50代)がいた。旭川から特急列車で1時間30分かけてやって来たという。
「どんな酷い政治をしても選挙になれば自民党は勝つ。今度もそうなると思って諦めていたが、太郎さんが登場した。(中略)これまでは立憲や共産に入れていたが、比例は山本太郎に投票する」。
北海道は日本の食糧庫でありながらTPP推進の安倍政権にないがしろにされてきた。参院選挙が終われば、トランプ政権への全面譲歩で致命的な打撃を受ける可能性がある。
「北海道は大切にされていない。(ひとつの例として)鉄道が廃線になって吹雪いたらバスは動かない」。山本太郎は札幌で街宣する理由をこう語った。あくまでも弱者目線なのである。
街宣会場の札幌駅前は内地の駅前と違って広大だ。道行く人に知らせるにも、内地のようにはいかない。足を使った機動力と声をかけるタイミングが肝要になってくる。
力を発揮したのが「山本太郎れいわ新選組勝手連・チーム札幌」だ。山本が自由党にいた頃から応援していた人たちが、れいわ旗揚げを機に結成した。メンバーは約20人。
メンバーの一人である原発事故からの避難者は「事故の後は太郎さんに救われた。ボラ(勝手連活動)は恩返し」と話す。
聴衆一組ひと組、一人ひとりと山本が一緒に写る2ショット写真は、街宣後の恒例となっている。名物でもある。
16日はひと際長い順番待ちの列ができた。50mくらいの列が、いくら経っても短くならない。スタッフによれば、過去最多だそうだ。
皆、次々と写真に収まっていったが、希望者すべての「撮影会」が終わるまで1時間10分を要した。
皆、それぞれの撮影を済ませると、山本にメッセージを託す。若者6人のグループがいた。うち4人はバンド活動の青年たち。2人は大学生だ。
バンドの青年たちは「景気を良くしてください」。学生は「奨学金をチャラにしてください」。
彼らは自分たちの将来を託して「山本太郎に投票する」と明かした。
~終わり~
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山本太郎は討ち死にするつもりです―
「虐げられし者よ立ち上がれ」。山本太郎の革命を、田中龍作は最後まで見届けます。
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