民進党は終わった。こう確信させる出来事が2件あった。それはきょう午後開かれた蓮舫代表の定例記者会見で起きた。
二重国籍問題について蓮舫代表は18日に公開する方針を明らかにした。
蓮舫氏は「差別主義者、排外主義者に言われたから見せるということは絶対にあってはならない」とした。
一方で「野党第一党の党首として安倍総理の説明責任を求める立場から、極めてレアなケースであるが、私自身が台湾国籍を有していないという部分をお見せする準備がある」と語ったのである。
二重国籍問題が党内抗争に利用されているとはいえ、戸籍の一部を開示するということは人権史上に一大汚点を残すことになる。
今後、政治家に限らず国籍を疑われた人は、戸籍を明らかにして証明しなければならなくなる。こうした惧れがあるからだ。
民進党は確かに頼りない面はあるが、多様性を認める気風が、数少ない優れた所だった。記者会見を自由化するなどして情報公開を進めた。
ところが、きょうの記者会見で言論の自由が奪われかねない出来事があった。
連合が残業代ゼロ法案で政府に譲歩したことをめぐって、フリーランスの宮崎信行氏が「神津会長は最低最悪の会長」とする文言を入れて質問した。
すると司会の芝博一幹事長代理が「宮崎さんの今の質問の中に不穏当な部分がありましたので議事録から抹消しますけどいいですね」と告げた。
宮崎氏は全国紙の政治部記者として歴代の連合代表を取材しており、その経験からして神津会長は最低最悪だと見ているのである。
記者会見後、宮崎氏との話し合いが持たれた。芝幹事長は「これ(記者会見の議事録とビデオ)は連合にも配信されていますからね」と説明した。
宮崎氏は取材経験を踏まえての発言であるとして抹消(削除)には応じない構えだ。
辞任圧力をかわすために最大のプライバシーである戸籍を開示する。支持母体に配慮して言論の自由を阻害する・・・民進党崩壊の前奏曲が始まった。
~終わり~
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