解散・総選挙 JA会長 「TPP反対の候補者を推薦する」

農業生産者が全国各地からTPP阻止のために駆けつけた。=15日午後、平河町。写真:田中撮影=

農業生産者が全国各地からTPP阻止のために駆けつけた。=15日午後、平河町。写真:田中撮影=

 野田佳彦首相が18日からカンボジアで開かれる東アジアサミットで、TPPへの交渉参加表明をするのではないかとの見方が強まっている。消費税増税と共に歴史に自分の名を刻みたいからだ。

 「いったん交渉に参加したら抜けられない」。危機感を強めるJAがきょう午後、都内で「TPP交渉参加、断固阻止緊急集会」を開いた。衆院選挙の投票を来月16日に控え、TPPに関する各党の見解を質す狙いもある。

 国会近くの砂防会館で開かれた緊急集会には、出席を辞退した「みんなの党」をのぞく12党が出席した。

 あいさつに立ったJA全中の萬歳章会長が「TPP交渉参加反対を明確にした候補者を推薦する」と宣言すると、党内にTPP推進勢力を抱える民主党と自民党は表情を固くした。

 民主党の一川保夫・元防衛相が登壇すると不穏な雰囲気が漂った。拍手もまばらだ。「私はJAの正規会員です。地元(石川県)に帰った時は必ず畑に入る・・・」。一川元防衛相は場の雰囲気をやわらげようとしたが、会場からは「民主党には(票を)入れない」「TPPを言っているのは民主党じゃないか」とヤジが飛んだ。

 一川氏はスピーチの後、萬歳会長に握手を求めたが、会長は固い表情で片手しか出さなかった。(他党とは両手で握手した)

 米国の言いなりになりTPPに突き進む民主党を見ていると、同じく米国の圧力で牛肉・オレンジの輸入自由化を飲んだ自民党を思い出す。最終合意した(1988年)直後の参院選で自民党は大惨敗を喫した。

 TPP、原発再稼働、消費税増税。野田政権は選挙で大敗することも視野に入れていると言われている。国民生活をガタガタにしてまで、米国に媚を売ってどうしようというのだろうか。

12党はTPPに関する所見の表明を求められた。党内に推進勢力を抱える民・自の表情は曇っていた。写真:田中撮影=

12党はTPPに関する所見の表明を求められた。党内に推進勢力を抱える民・自の表情は曇っていた。写真:田中撮影=

《文・田中龍作》

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