米国製ミサイルの凄まじい破壊力がガザでも実証された―
写真は最激戦地ベイトハヌーンの集合住宅に投下された米国製ミサイルの弾頭だ。
落ちているのは1階の部屋である。最上階の5階から1階まで突き抜けて来て爆発したのだ。バンカーバスターだろうか。
「バンカーバスターは地下深くにあるイランの核施設を叩くために、イスラエルが米国から購入した」とされている。
「兵器オタク」ではない筆者はいろいろと考えてしまった。
変わり果てた自宅を見た男性(50代)は「ここにはハマスだとか武装勢力はいなかったのに」と悔しがった。
アメリカは今回のガザ侵攻『Operation Protective Edge』でも多額の軍事援助を行っている。分かっているだけで弾薬供与、2億2千500万ドルの「アイアンドーム迎撃システム」の補正予算支出、F16戦闘機用ジェット燃料などの現物支給などがある。
アムネスティ・インターナショナルによれば、7月14日に26,000トンが運ばれたのに続き、12日にも戦闘機のジェット燃料を載せたアメリカのタンカーがイスラエルの港アシュケロンに到着する予定だ。
アムネスティ・インターナショナルはまた、アメリカが今年1月から5月までの間に2,700万ドル相当のロケットランチャー、930万ドル分のミサイル部品、76万2,000ドル分の弾薬をイスラエルに供与したと伝えた。
7月31日付けアルジャジーラ・ウェブ版によれば、米―イスラエル間のWRSA-I(War Reserves Stock Allies-Israel:イスラエルとの戦時予備補給同盟)に基づき、イスラエルはアメリカが領内に保管する120ミリ迫撃砲弾などの提供を受けた。この他のアメリカ製弾薬についても支援を要請中だという。
イスラエルはアメリカを味方につけている限り燃料も弾薬も尽きることはない。アメリカの軍産複合体も古い弾薬の在庫整理になり、新しく補充することによって潤う。
アメリカはアイアンドームだけで今までに10億ドル以上をつぎ込んだという情報もあるくらいだ。
ガザ攻撃はまさしく「止められない戦争」なのである。
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読者の皆様。田中はクレジットカードをこすりまくってガザに来ております。借金です。ご支援よろしくお願い致します。