
警察は無理難題(詳しくは本文)を突き付けてきたが、主催者は体を張って止めた。=19日、国会正門前 撮影:田中龍作=
あの日から11年が経つ。2015年9月19日土曜日未明、集団的自衛権の行使を可能にする「安保法制」が可決成立した、あの日から。
安保法制は翌週に訪米する安倍晋三の大事な大事な手土産だった。
「採決撤回」「戦争反対」「安倍は辞めろ」…秋雨の降りしきる国会正門前、若者たちは声をあげ続けた。反対闘争の期間中、この国会正門前で何人が逮捕されたことだろうか。
安倍晋三を師と仰ぐ高市早苗が政権を掌握し、安全保障はさらに対米従属化した。そして沖縄県知事選挙で決定的なものとなった。
「沖縄が戦場になる」は絵空事ではなくなったのである。

「高市ファシスト・レイシスト」…警察が取り囲むなかデモ隊はコールをあげ続けた。=19日、国会正門近く 撮影:田中龍作=
国会を大きく揺らした安保法制の成立から11年が経った19日、国会正門前で「憲法改悪反対・反戦」を訴えるデモが行われた。(主催:総がかり行動実行委員会)
この「9・19国会正門前大行動」は、47都道府県300ヵ所以上に広がった。
市民運動のうねりは、菱山南帆子さんたちの地道な頑張りもあって、しっかりと根付きつつある。
だが国権の最高機関である国会に目をやれば、リベラル勢力は壊滅的な状態にある。とりわけ優越的な権限を持つ衆議院は。

国会正門前と連動する官邸前の「高市辞めろデモ」は、回を追うごとに参加者が増え、ボルテージもあがる。=19日、総理官邸前 撮影:田中龍作=
国会周辺のデモを15年以上見つめてきたが、警察の警備がこれまで以上に厳しくなっていることは確かだ。
国会正門前に連なる高さ1メートル弱の石段の上に参加者がいても、これまで規制されることはなかった。ところが警察は「(石段から)降りろ」と迫ってきたのである。明らかに過剰警備だ。
主催者の一人である菱山さんは警察の前に立ちはだかり、不当な規制を拒否した。(写真:最上段)
市民運動は「なんちゃって野党」と違って容易に懐柔できない。高市極右政権にとって意のままにならない市民運動が、どう出てくるのか。反応をうかがっているようにも見える。
~終わり~
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