英国で変異し現行型の1.7倍の感染力を持つ新型コロナウィルス「B.1.1.7」。ヨーロッパ各国は、英国からの空、船、鉄道の乗り入れ禁止措置を取る。
厳戒のヨーロッパ諸国と比べると能天気なまでに緩いのが日本だ。きょう、国会内で野党が政府からヒアリングした結果、以下の事実が判明した。
ロンドン—東京間の航空便が週15便もあることを、国土交通省が認めた。一週間(11月29日~12月6日)で692人の英国滞在者が日本に入国した(コロナ感染検査に基づく)。厚労省が明らかにした。
1日100人近くが英国から日本に入国していることになる。ところが菅首相は「1日ひとり位です。大丈夫です」(21日、TBS・NEWS23)と言うのだ。
対政府ヒアリングの席上、野党議員からは「菅氏にちゃんとした情報が上がってるのか?」「行政の最高責任者が事実誤認に基づいて・・・大変なことになってゆく」などと懸念の声があがった。
上記の数字が示すように事務方(官僚)は、情報を上げている。菅首相が現状認識を欠いているのだ。
新型コロナ感染症対策本部の本部長は、ガースーこと菅義偉首相である。
1月に武漢で新型コロナ感染症が蔓延した際、日本政府は武漢からの渡航者をすぐに止めなかった。止めたのは翌月になってからだった。習近平を来日させたかったためである。
感染力の強い変異種のウィルスに対して各国は対策を取っているのに、日本は最高責任者が現状認識すらできていない。
このままでは無能な総理に殺される。
~終わり~
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