小学校3年生の頃までサンタクロースの存在を本気で信じていた筆者は、街に「ジングルベル」の音楽が響く師走が待ち遠しくて仕方がなかった。「今年は何をサンタさんに頼もうか」と3週間余りも胸を躍らせるのだった。
好景気に沸いていた頃、クリスマス商戦は師走の声と共にスタートしていた。ところが長引く不況で物はさっぱり売れない。百貨店が軒並み売り上げ(前年度比)を落としていることは不景気の象徴ともいえる。
前景気を盛り上げて1円でも多く稼ぎたいのが商人の心理だ。ここ数年前から、師走を待たずしてクリスマス商戦が始まっているような気がする。
13日、銀座・ミキモト前のクリスマスツリーに早くも灯りが点った。ミキモト広報によれば、正確な記録は残っていないが、バブル期以前は12月に入って点灯していた。バブルが弾けた頃から11月にクリスマスツリーに灯りを入れるようになったようだ。
景気が回復し「ジングルベル」も「クリスマスツリー」も師走に入って登場するよう願うばかりだ。子供がサンタクロースを待ちくたびれないためにも。
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