自民党が歴史的惨敗を喫した東京都議選挙の余震が続くなか、横浜市長選挙が事実上始まっている。7月16日告示、30日投票。
横浜市長選挙の最大の争点はカジノだ。共謀罪同様、拙速でIR(統合型リゾート)推進法を成立させた与党は、横浜にカジノを誘致しようと目論む。
3選を目指す現職の林文子市長(71歳)は、自民、公明、連合が推す。当然、カジノ誘致派だが、選挙は「カジノ隠し」で臨むようだ。民進は自主投票となる。
カジノ反対を訴えているのは、元衆院議員の長島一由氏(50歳)と前市議会議員の伊藤ひろたか氏(39歳)。
カジノが来れば、港ヨコハマの景色は一変する。賭客めあての闇金が はびこる のは必定だ。山下公園や赤レンガ倉庫周辺の景観にグロテスクな闇金の看板は似合わない。闇金と結びつく暴力団が跋扈し治安も悪化するだろう。
カジノに反対する伊藤ひろたか候補予定者は、3期10年の市議会議員経験を活かし、魅力ある街づくりを掲げる。
6日夕、横浜スタジアムのある関内駅前で行った街頭演説では、「中学校の給食実現」「地場産業の育成」などを訴えた。
伊藤候補予定者を支えるのが真山勇一参院議員だ。民進党にいながら「原発反対」を唱える真山氏に、連合の支援はない。
昨夏の参院選挙では、いくつもの市民グループが真山氏を支え、当選に導いた。
伊藤氏の選挙も市民団体が中心となる。「市民の市長を作る会」「市民連合橫浜☆ミナカナ」などだ。共産党は独自候補を擁立せず、伊藤氏の応援に回る。
ベイスターズファンや勤め帰りのサラリーマンが行き交う関内駅前で真山氏は応援のマイクを握った。
「横浜にカジノは要りますか? 健全なカジノってあるんですか? 学校給食を実現したいですね」。
日本最大の人口を抱える横浜の市長選挙は、 「庶民が暮らせる街」にするのか、「庶民を蝕むバクチの街」にするのかが争点となる。
~終わり~
◇
『田中龍作ジャーナル』は読者が支えるメディアです。国家を私物化した安倍首相の権力犯罪を追及させて下さい… https://tanakaryusaku.jp/donation
◇
【写真集】「ソウル・韓国市民はこうして大統領を引きずり降ろした」「沖縄・高江の原生林破壊」「パレスチナ自治区ガザの虐殺」…
https://note.mu/tanakaryusaku から入って下さい。
◇
郵便局まで行くのが難しい方々。海外在住の皆様。『田中龍作ジャーナル』はクレジットカードによるご支援も可能になりました…https://note.mu/tanakaryusaku を御利用下さい。
↓
タイトル【●●写真集】をクリック → 下にスクロール → [クリエーターをサポート]をクリック
◇
【求人】取材助手の一人が英国に留学したため、欠員が出ました。『田中龍作ジャーナル』では記者志望の学生を募集します。現場でメモやインタビューを録ってもらいます。
時給1500円(当日払い)交通費支給。就職実績:全国紙、大手通信社、出版社。詳しくは→ tanakaryusaku@gmail.com