27日朝、渋谷区が警察官とガードマンを大量動員して突如封鎖した宮下公園。日中、真冬を思わせる冷たい雨が降ったこともあり、深夜は身震いするほど冷え込んだ。
だまし討ち封鎖に抗議して、公園の中にはまだ複数の人がいた。現場に駆け付けた弁護士は彼らの飢えと寒さを案じ「差し入れを届けたい。彼らがどうなっているのかを見たい」と渋谷区に申し出た。
だが渋谷区は弁護士が公園の中に入ることを拒否した。理由は「公園の供用を停止した」からだ。渋谷区の決定は絶対なのである、と言わんばかりだ。
行政の決定を警察力で強引に実現するさまは、昨年夏の沖縄・高江を思い起こさせた。道路封鎖する機動隊に対して、住民・市民側の弁護士は「何の法的根拠に基づいて、あなた達はここを封鎖しているのか?」と抗議した。
機動隊はそれが当たり前のように もの ともしなかった。
住民・市民側に重傷者を出した「高江N1ゲート」前の強制排除の際は、弁護士が声を絞り出すようにして、根拠法を問いながら抗議した。
だが機動隊はまったくお構いなしに住民・市民の強制排除を続けた。現場は悲鳴と怒号が飛び交い、救急車が出動する事態となった。
宮下公園では昨日、毛布をとり戻しに行った支援者が逮捕されている。
高江では米軍ヘリパッド建設のため、原生林が犠牲になった。宮下公園では商業ビル建設のため、市民の憩いの場が破壊された。
警察権力によって、人々の利益が簡単に踏みにじられることの証左だ。
沖縄で起きたことは本土でも起きる。野宿者と支援者だけに限らない。このまま安倍政権が続くと、あなたの自由が警察権力によって大きく制限される日がやってくる。
~終わり~
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