
全盛時代の民主党代表選。エっ!これがあの民主党? 写っているのはすべて取材陣。隔世の感がある。=2010年9月、憲政記念館 撮影:田中龍作=
民主党の党名で一時は政権を担っていた立憲民主党が、財政難で大リストラに追い込まれた。
5階から10階まで借り切っていた党本部(永田町)は9階の1フロアのみとなる。
人員も削減する。党職員の早期退職を30名募った。
往時は衆参合わせて約420議席を誇ったが、現在は参院で39議席を数えるのみだ。
2月の総選挙で立憲は自ら断頭台(ギロチン)に首を差し出してしまった。総選挙前にいた148人の衆院議員は中道に合流するため立憲を離党したのである。結果はここで改めて述べるまでもない。
衆院選の大敗で野党(ゆ党除く)は虫の息状態だ。
当然、高市政権のやりたい放題となる。国旗損壊罪なんていう立法事実の怪しい法律でさえ可決成立するくらいだ。
憲法改正されて緊急事態条項が現実のものとなれば万事休すだ。

「言論の自由」「普通選挙」などを求めて行動した若者たちは悉(ことごと)く逮捕された。=2019年、香港 撮影:田中龍作=
民主主義は息の根を止められると回復は絶望的となる。香港が格好の例である。
中国返還(1997年)に伴う中英協定では、
「向こう50年間は一国二制度を維持し香港の高度な自治は保証する」とあったが、空証文となった。
政府に批判的だった新聞社『りんご日報』の経営者ジミーライ(黎智英)氏は、国家安全維持法(国安法)違反の罪に問われ、禁固20年に処せられた。78歳という高齢からみて、事実上の終身刑に等しい。
民主化運動のリーダー黄之鋒(ジョシュアウォン)氏は黎智英と同じく国安法で有罪となった。今後、量刑が決まるが刑期を終えそうになると、また新たな罪状をこしらえられるだろう。こちらも事実上の終身刑となる見込みだ。

戦車のエンジンがかかっても人々は逃げなかった。「自由を失うくらいだったら死んだ方がいい」と言って。=2011年、カイロ 撮影:田中龍作=
民主主義が息の根を止められないようにするにはどうすればよいか。まずは選挙で勝つこと。来春には統一地方選挙があり、再来年には参院選挙がある。
警察が本気で牙をむけないようにする。警察は政治に敏感で、政治に弱い。
デモ現場での戦いも大事になってくる。簡単には退かない構えの参加者が1万人を超せば、機動隊とてゴボウ抜きはできない。催涙弾を撃つには相当の覚悟がいる。
2015年の安保法制では国会議事堂前に約10万人が集まったが、ここまで膨らむと催涙弾を撃つのは難しくなる。
デモで政権を追い込むことは可能だ。2011年、エジプトでは5万人を超す人々がカイロのタハリール広場(日比谷公園に相当)に座り込んだ。労働者はゼネストで呼応した。こうして30年間続いたムバラク独裁政権を倒したのである。武器を持って立ち上がったわけではない。非暴力革命だ。
独裁者は当たり前の顔をして人々の自由と生活を奪いにくる。私たちは本気で構えなければ、独裁者に息の根を止められる。
~終わり~
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