銃や火炎びんで武装したユダヤ人入植者たち数十人が15日夜(現地時間)、ウエストバンクの主要都市ナブルス近郊のパレスチナ人村落を襲撃する事件があり、銃撃された青年1人(23歳)が死亡、数人が重症を負った。
村人の足である乗用車に火が付けられるなどした。
ハマスやイスラム聖戦は、ウエストバンクのパレスチナ人たちに蜂起を呼びかけており、人々が呼応すれば、鎮圧を口実にイスラエルが軍事行動を本格化させる恐れがある。
ウエストバンクにおいてイスラエル軍は、日常的にドローンを伴った陸上部隊数個小隊を展開させている。ハマス、イスラム聖戦、ファタハとの交戦は日常的である。
これがエスカレートすれば本格戦争となる。
入植地こそパレスチナ問題である。入植地はパレスチナの学校や集落を見下ろす高台に広がる。
イスラエルは国防上、入植地を増やしてきた。ウエストバンク全体で入植地は160ヶ所あり、ユダヤ人71万人が住む(パレスチナ自治政府統計などによる)。
ウエストバンクは第3次中東戦争(1967年)でイスラエルがヨルダンから分捕った地だ。入植地自体が国際法違反である。
入植地は思想的にシオニストが多く、極右内閣の筆頭であるベングビール治安担当相らの大票田になっている。
入植地が増えればシオニストも増え、イスラエルの国会はさらに右傾化する。
「アラブ人に死を」と唱えるベングビール治安担当相のような国会議員が増え、パレスチナとの対立は当然厳しさを増す。
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田中は台風一過のきょう(17日Saturday)も街頭に出ます。パレスチナの惨状を何としてでも伝えたく思っております。