自民ネトウヨ勢力が恐れおののく「立憲共産党」が実現した。無所属だが立憲出身の蓮舫候補と吉良よし子参院議員が、きょう23日、錦糸町駅前で、同じ街宣車に乗って演説したのである。
約70万票ある共産党の票(※)が上積みされるのとされないのでは大違いだ。自民ネトウヨ勢力が「立憲共産党」と執拗に叫ぶ時、自民党系の候補が苦戦していると見てよい。少なくとも楽勝でないことは確かだ。
(※吉良よし子70万6千票・2019年参院選挙/山添拓68万5千票・2022年参院選挙)
立憲(民主党時代も含めて)と共産党は連合に股裂きに遭ってきた。克服した時は選挙に勝っている。
2016年の参院選山形選挙区が忘れられない。自民党の月野薫候補と民主党の舟山康江候補(ともに当時)がデッドヒートを展開していた。TPPが争点となっていた。
共産党の志位委員長(当時)が山形入りし、舟山陣営とコラボ街宣した。しかしあくまでも街宣車は別々だ。連合に配慮したのである。
それでも志位さんは「何としてでも舟山さんを勝たせて下さい」と声を振り絞って訴えた。
その前の選挙(2013年)で舟山候補は約2万票差で敗れていた。だが、2016年の選挙では共産党の3万3千票が上積みされた。
舟山候補はコラボ街宣を終えて次の街宣現場に向かうのだが、志位さんと舟山さんはお互いが豆粒みたいに小さくなるまで手を振り続けた。
TPPの追い風もあって舟山候補は圧勝した。
吉良議員と蓮舫候補は参院文教委員会で一緒だったこともあり、懇意だ。蓮舫氏は吉良氏のことを「キラちゃん」と呼ぶのだそうだ。
吉良議員がこんなエピソードを紹介した―
国会で吉良議員が介護離職を追及した時だった。蓮舫議員(当時)が、共産党の部屋まで訪ねてきて「その資料どこにあるの?」と聞くと吉良議員は資料を見せてあげた。
政府のおざなりな困窮者支援を追及してきた二人が、今度は都知事選挙で二人三脚を組む。
~終わり~
◇
【読者の皆さま】
田中龍作ジャーナルの財政が危うい状況にあります。物価高騰の折、大変恐縮ではありますが、窮地をお救い下さい。