
ラファ検問所。管理するのはハマスだ。向こう(写真奥)はエジプト。=2014年、ラファ 撮影:田中龍作=
日本を除く国際社会がイスラエルのラファ侵攻を止めようと懸命の外交努力を続ける。
ヨルダンのアブドラ国王はワシントンに飛びバイデン大統領に直談判をした。カイロでは関係国が停戦を目指して首脳会談を持つ。
ところが米国には「AIPAC(アメリカ・イスラエル公共問題委員会)」なるものがある。日米合同委員会の「イスラエル・米国版」だ。全米ライフル協会を凌ぐ最強のロビイスト団体なのである。

さまよう避難民。=2014年、ラファ 撮影:田中龍作=
ラファはエジプトとの国境の街だ。エジプトに避難すればよいのではないか、と思うだろうが、そうはいかない。
シーシ大統領がハマスの前身であるムスリム同胞団を敵視しているからだ。ムスリム同胞団は生活互助会なのだが、独裁者にとっては目障りな存在だ。
世界の宿痾を背負う。ガザの悲劇である。

この時、空爆に遭ったラファの住民は北に向かって逃れた。=2014年、ラファ 撮影:田中龍作=
~終わり~
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《読者の皆様》
昨年末のパレスチナ→能登震災→柏崎原発→京都市長選挙と借金が続いております。赤字に次ぐ赤字です。