イスラエルによるガザ攻撃を直ちに止めるよう求めるデモが、きょう、新宿であった。(主催:BDS Tokyo / NAJAT)
歯止めの効かないイスラエル軍を止めるには、ベトナム戦争で米国を追い込んだような反戦デモしか残されていないのだろうか。
世界中でうねる「ガザ反戦デモ」はパレスチナ住民にとって実に心強い。田中も現地で取材を続けていた時は勇気づけられたものだった。
イスラエルによるガザへの無差別攻撃はジェノサイド(民族浄化)にあたるとして、南アフリカ共和国がハーグのICJ(国際司法裁判所)に提訴し、11~12日と審理が行われた。
きょうのデモには、この南アフリカ共和国出身の参加者がいた。他にもエジプト、パキスタン、アメリカなどの出身者が、カフィーヤを身に着けて集まった。抵抗のシンボル、カフィーヤはパレスチナ民族の意地と誇りである。
ラッパーのDANNY JINさん(神奈川県在住・18歳)はパレスチナ人の父と日本人の母を持つ。祖父はナクバの生き残りだ。
イスラエル建国(1948年)に伴い大量(約70万人)のパレスチナ住民がマザーランドを追われた。彼らは怨念を込めて大災厄(ナクバ)と呼ぶ。
DANNYさんは自作の詩を披露した。日頃のステージではラップのリズムに乗せる。
♪ガザでは俺より若いやつが握る銃 俺は握るマイク
苦しむ神のイタズラに葛藤
また人が人を殺す
また人が死にまた人が死に 希望は閉ざされる奥底に
また人が死にまた人が死に 死体は積み重なる高らかに・・・♪
ユダヤ系米国人の姿もあった。一人は英語教師(30代女性)、もう一人は学生(20代女性)だ。二人は口を揃えて言った。
「ユダヤとイスラエルは別」「パレスチナがやられているのは、ユダヤ人がやられてきた事と同じ」と。
『虐殺やめろ』のプラカードを手に参加したエジプト出身の女性(50代)は、アイパッドにしたためた造語を見せてくれた。画面には「デモニヤフ(デーモン=悪魔とネタニヤフ首相)」。
~終わり~
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パレスチナ取材の借金が返せぬうちに能登半島に出かけてしまいました。二重の借金苦です。
吊れる首は一つしかありません。御支援・カンパ何とぞ御願い申しあげます。