永田町は解散総選挙含みで浮足立つ。最も早いシナリオは6月16~21日解散、7月9日投票である。
投票日前日の7月8日には、暗殺された安倍元首相の一周忌法要が営まれる予定だ。日本人は弔い合戦に心を動かされる。
1980年、大平首相(当時)の急死を受けた総選挙で自民党は圧勝した。
だが今回、東京に限っては自民圧勝とはいかないようだ。読者諸氏もご存知のように、東京全30区で公明党が自民党に選挙協力しない。自民党は明らかに苦戦する。
自民が失いそうな議席を獲りに行けるのはどの党か。
週替わりで上がる物価高。増税。公共料金の大幅値上げ・・・政府の無策は明らかに庶民を殺しにかかっている。
参院選(2013年)の政界デビュー以来、貧困や非正規労働の撲滅を訴え続けてきた山本太郎率いるれいわ新選組への期待は高まる。
実際、4月の統一地方選挙でれいわは東京では21人を当選させた。ゼロ人から、である。21の選挙区で総選挙の際の足場を築いたのである。
田中のような貧乏人はもう革命しかないと思い詰めているが、即、革命は無理である。まずは山本太郎とれいわに託すしかない。
「政治が作り出した地獄は政治によって変えられる」。山本がよく口にするフレーズだ。これを信じる他ない。
自民党が最も警戒しているのは維新の伸張だ。統一地方選挙での維新の大躍進は、自民党にとって脅威でさえある。
れいわは維新と正反対のキャラだ。争点を作って有権者に訴えやすい。良質のタマ(候補者)を発掘できれば、複数の議席を獲得できるのではないだろうか。
れいわの選挙対策関係者は「統一地方選挙の勢いをかって総選挙に突っ込みたい」と意気込む。
~終わり~
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