
岸本新区長は分かりやすい言葉で語りかけるようにして有権者と向き合う。=20日、阿佐ヶ谷駅前 撮影:田中龍作=
オール与党で盤石といわれた杉並区の田中良区政が倒れた。倒したのは政策シンクタンク出身で市民派候補の岸本さとこ氏だ。選挙前までは無名に等しかった。
19日投票が行われた杉並区長選挙は、新人の岸本さとこ氏が、現職の田中良氏(3期12年)を187票の僅差で破った。
岸本新区長は20日夕方、阿佐ヶ谷駅前でさっそく住民集会を開いた。
住民との対話をひたすら重視する新区長の姿勢の表れだ。地べたに座って人々の話に耳を傾けた。
自らは「多様な声の良き進行役でありたい」と挨拶した。
新区長は児童館廃止の見直し、再開発の見直しを掲げる。公営サービスの民営化は行わない。
金持ちだけが豊かになり貧乏人は生活に苦しむ自公維政治の逆を目指すのである。
期待も大きいが責任も大きい。公約を実現させなければ横浜市長のように厳しい批判を浴びることになる。
市民が力を結集させれば、長期独裁政権を倒せる。22日公示の参院選挙に向けた流れになるか。

地べたに座って有権者の話に耳を傾ける岸本新区長。=20日、阿佐ヶ谷駅前 撮影:田中龍作=
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